▼ぶり大根▼

 大根は日本を代表する野菜。 日本各地で風土や生活に密着したさまざまな地大根が作られていて、その種類は、何と数百種類あると言われています。
大根役者や大根足などあまり好ましくない言葉の使われ方もされていますが、戦前の日本の食卓に大根は欠かせないものでした。




■ 材料(2人分)
大根 300g
ぶりのアラ 300g
小さじ1
しょうが 1かけ
だし汁 カップ2
砂糖 大さじ21/2
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
大さじ2
米のとぎ汁
つくり方
ボールの上にざるを置き、ぶりのアラをのせて、塩をふり、30分ほどおきます。
塩をふることによって魚特有の臭みを取り除くことができます。脂の汚れや血が浮いてきたら、熱湯で洗い流しましょう。
大根は2cmの輪切りにし皮をむき、10分くらい水にさらします。鍋に入れかぶるくらいまで米のとき汁を注ぎ下ゆでします。(約10分から20分)
大根のアクを抜くために米のとぎ汁でゆでます。とぎ汁がない場合は、水と米ひとつかみを加えてゆでましょう。
3 煮立った湯の中にぶりのアラを入れ、表面が白っぽくなったら、冷水にうつし洗い、水気を切ります。
4 鍋に大根を敷き、アラをのせ、だし汁を加えます。強火にかけ煮だったら、薄切りにしたしょうがと調味料(砂糖、しょうゆ、みりん、酒)を加えます。
5 弱火にして30分から40分くらい煮て、出来上がりです。

市場を独占する「青首大根」

  練馬大根(東京)、守口大根(岐阜)、桜島大根(鹿児島)などの有名な地大
根もありますが、全国的に市場を独占している品種は「青首大根」です。

 青首大根は、宮重大根の改良品種で比較的簡単に栽培できます。また、
上から下までほぼ同じ太さで梱包しやすいため、流通市場に歓迎されています。

大根と栄養

 大根には、でんぷん質の消化を助けるジアスターゼという消化酵素が多く含
まれているので、ごはんが主食の日本人には非常に役立つ野菜です。

 大根には、胃酸を中和する作用もあります。二日酔でスッキリしないときは、
擦り下ろした下ろし汁を飲むと胃の不快感が緩和されます。また、豊富なビタ
ミンCが肝臓の機能を高めてくれるという至れり尽くせりの食品です。

 なお、大根は、葉の付いている頭の方が甘味があるので、おでんや煮物に向
いています。尾に近い方は辛みがあるので、大根おろしにすると良いでしょう。
ただ、下ろしてから1時間もするとビタミンCがゼロになってしまうので、
注意してください。

 ところで、大根の「葉」には、大根本体よりもずっと多くのビタミンCが
含まれています。また「葉」の部分には、ビタミンAや鉄分など、多くの
栄養素が詰まっています。葉も捨てないで、お味噌汁の具にしたり、炒め物に
しましょう。

大根役者

 お芝居の下手な役者さんの事を「大根役者」と呼びますが、なぜ大根だけが
そんな不名誉なたとえ話に選ばれるのでしょうか?

 調べてみると、大根は、おろしにして生で食べても煮物にしても、どんな調
理方法でも、食当たりをしないから・・・というのが、その理由。つまり、芝
居の下手な役者は、いくら努力しても当たらない・・・という語呂合わせから
きている たとえ話のようです。




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