:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2004年2月版】 政治家妻みゆき

2/28
 少子化の影響もあって、全国各地で学校の統廃合も進んでいます。

 というより、すでに第一の波はすでに終わってしまって、第二の波・・・という感じかもしれませんね。だから、うちの区の周辺では、高校の統廃合は始まるものの、まだ小中学校の統廃合は始まっていません・・・と言うと、他の地域の方に驚かれてしまうことがあります。

 でも、多くの学校で建物の老朽化が進んでいるし、改築費用の問題もあるので、さすがに課題の先延ばしもできなくなってきました。今後の大きな課題です。

    

 いちおう法令の上では、標準的な学校の規模(1学年あたりのクラス数)は、小学校で2〜3クラス、中学校で4〜6クラスになっています。たしかに、それ以下の学校は、かなりたくさんありますからね・・・。

 うちの区の「学校適正規模検討委員会」では、校長教頭先生へのアンケートなどから、小学校は2〜3クラス、中学校は3〜4クラスが望ましいという結論を出しています。
2/26
 癌(がん)といえば、日本人の死因の第一位。関心の高い話題です。

 でも、「ガン検診」の有効性はというと・・・お役所が実施している「ガン検診」には、いろんな問題があるのですが、これまでなかなか話題になることはありませんでした。ここにも、いろいろな既得権があるのですね・・・

 既得権に阻まれて、なかなか変わらないのは問題だ・・・というので、うちのひとも、議会で大きく取り上げる予定で、せっせと準備をしていました。厚生労働省でも、いま今後のガン検診のあり方について検討会が開かれているそうだけど、注目ですね。
2/24
 「同性婚」の禁止は、州憲法に違反しているという判決(マサチューセッツ州の最高裁)が出て話題になったのは昨年のこと。インパクトのあるニュースでした。

 その判決を受けて、今度は、州議会が大モメになっているみたい。また、サンフランシスコ市でも、同性婚が州法で禁止されているにもかかわらず、同性婚の結婚証明書を発行し始めたので、シュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事と訴訟になっているようです。

 うちの区だと「住基ネット」の問題で国や都と複雑な対立があるけど、立場によって見方が大きく違うテーマは、当事者どうしの話し合いだけで解決するのは難しいですよね。


     


 アメリカでの世論調査によると、今のところ同性婚の公認(法制化)には反対が過半数みたい(ちなみにユタ州では州法で禁止になっているそうです)。でも、すでにアメリカ全体では、未婚カップル家庭のうち、なんと9組に1組が同姓カップルなのだそうです。

 同性婚が許可されているのは、オランダ・ベルギー・ノルウェーなど(ノルウェーでは同性婚の閣僚が誕生)。また、フランス、ドイツ、スウェーデン、米バーモンド州やニューヨーク市などでは、同性婚であっても異性婚とほぼ同じ権利を保障する制度になっているようです。

 同性カップルに養子を認めるか、人工授精や代理母を認めるか、遺産相続をどうするか、税金や健康保険の取り扱いは・・・少し思いつくだけでも多くの課題がありそう。そろそろ日本でも本格的な議論になりそうな予感がします。
2/22
  昨年は「江戸開府400年」だったので、各地で頻繁に記念事業が行われていました。

 ここ数年、毎年お役所の予算を見てきたのですが、予算説明書には、ほとんど毎年必ずといっていいほど「××周年事業」という名称が存在していました。(とにかく「イベント」が好き?)


 でも、多くの場合、イベントそのものは一過性で終わってしまうし、「周年事業」のあり方って、一度考え直さないといけないと思うんです。幸い、今年は(この数年では珍しく)大がかりな周年事業は予算化されてないけど・・・(もちろん周年事業がないわけではないです)

 ちなみに、今年はうちの区の区長就任5周年になります。さすがに公金で祝賀会を実施したりはしないみたいです。 って、そんなの当たり前ですね
2/20
 石原都知事が東京23区の統廃合に言及・・・と話題になってます。

 これまで合併がほとんど話題にならなかった地域は東京だけだったし・・・これをきっかけに課題を整理しつつ議論が進むといいな、と思います♪

    

 ところで、栃木県の氏家町(うじいえ)と喜連川町(きつれがわ)がこのたび合併し、新しく「さくら市」になるのだそうです。

 新市名の由来は、双方の町に桜並木があり、地域の名所になっているからだそうなんだけど、「桜」はどこにでもあるじゃないかと町民の中には不満の声もあるみたいですね。

 それを言ったら、うちの区の名前も問題になってしまうのかなぁ。いまのところ、うちの区の名称が不満って声は聞いたことがないけど・・・

 さて、「さくら市」といえば、すでに千葉県に「佐倉市」という市があります。花の話より、むしろこちらのほうが混乱してしまいそうなんだけどなぁ。こっちは問題じゃないの?? 
2/18
 各地域で次々と4月からの予算審議がスタートしてます。うちの区でも、議会審議に先立って、みなさんが準備を進められています。

 本格的な審議はこれからなのですが、チェックすべき項目が多いので、うちのひとの準備も大詰めに。この調子だと、審議が始まってからも落ち着かなさそうだけど・・・

 でも、それはお役人さまも同じみたいで(?)、今日になってようやく注目の議案(追加議案)が記者発表されました。みなさん同じように落ち着かない日が続いているのですね。

   

 さて、その追加議案とは、住基ネットの件。(→詳しくは、2月16日の日記へ

  うちの区は、国と東京都に対して「(1)住基ネット受信義務の確認+(2)損害賠償金の支払」を求める訴訟を起こしたいと、議会に同意を求めてきたわけです。

 総務省とは、この問題であまり話し合いの機会をつくってもらえないまま、長い時間が過ぎてしまっています。住基ネットへの賛否はともかくとしても、そろそろ当事者間ではなく、裁判所の客観的な判断を仰ぎたいと思うのは、ごく自然な流れだと思います。

 今後も年度末まで落ち着かない日が続きそうです。
2/16
 うちの区の「住基ネット」の問題も、いよいよ裁判になりそうです。

 うちの区では「区民選択制」ということで、とりあえず不参加希望の方のデータは送信しない方針を打ち出したのですが、総務省や東京都からは「ルール違反」と言われてしまい、参加希望の方のデータが使えない状態が続いています。

    

 いま段階的に「全国共通の公的個人認証サービス」が始まっていて、今後は自宅に居ながらパソコンで行政手続ができるようになっていく予定だけど(→1/30の日記へ)、でも、それは住基ネットに参加していないかぎり(本人確認手段がないので)利用できません。

 住基ネット不参加の方(区民の約17%)に実害はないと思うのですが、参加を希望される方には、ちょっと酷な話。だから、うちの区では、せめて参加希望の方のデータだけでも利用できるようにと、当面「区民選択制」が提案されたのですが・・・

 もし、うちの区が訴訟を提起したら、住基ネットで自治体が原告となる初の訴訟になりそう。今後のネットワーク社会のあり方を占うテーマなので注目を集めそうなのですが、どうなるかな?
2/14
 写真は、うちの区内の電柱。ゴミ・資源物の集積場の掲示です。

 この掲示は、集積所に出されているゴミや資源物の所有権を明確にするために掲示されています。

 道に置いてあるといっても、もともとの持主の意思に反して、勝手に持ち去っちゃダメってことですね。

 詳しくは、2003年3月16日の日記へ。もっとも、入札・契約制度の影響もあって、やっぱりお役所仕事はコスト高に違いないし、お役所はお役所で、効率的なリサイクル事業のあり方をよ〜く考えないといけないです。
2/12
議員年金の見直しが話題になっています。もう大賛成です!

 だって、年金を貰っている引退議員さんは、現役議員の人数よりも多いんですよ。

 現役の地方議員(市区議)は全国に約19,000人ほどいるのですが、引退されて年金をもらっている方は、なんと21,000人。これでは維持できっこないですよね。
(ちなみに、受給権を持つ方の総数は、すでに29,000人とのこと)

    

 だから、我が家でも、すでに年金の本人負担は収入の18%近くに達しています。ちなみに、一般の厚生年金の場合、現役世代の本人負担は現在収入の6.79%です(より正確には、本人負担が6.79%、会社負担が6.79%ということです)。

 引退された元議員さんや国会議員のセンセイ方が優遇されているのは確かなので、議員が見直しに反対しているような論調も出ているけれど・・・でも、それは長老議員に遠慮してるだけで、実際、若手議員は賛成派が多いような気がします。

 最近、地方議員の削減が相次いでいるので、引退する人が増えても新人は減る一方。今後も、自治体合併で議員はどんどん減っていくし、早くメスを入れないと、いろんな人に迷惑をかけることになると思うのですが。
2/10
 各地で次々と予算案が発表になってます。

 国も地方もますます苦しくなっているだけに、本当にいろんな会計操作があるんだなぁと、いつもながら感心することばかりです。お役人さまは天才です。みなさんも、表向きの数字にダマされちゃだめですよ。

 先月下旬の都内某市長選の投票率は、29.56%とのことでした。またも30%を切る超低投票率。10人に7人以上が投票に行っていないわけで・・・こんなふうに選挙が形骸化してしまうと、ますます緊張感がなくなってしまうんだけどなぁ。どうしたらいいんだろう・・・

 一昔前と比べると、最近ではいろいろな行政権限が、国→都道府県→市町村へと現場に降りてます。知事や市長の権限(実際の予算配分の裁量)は、ヒラの国会議員より格段に大きいことを実感するのだけど、これではますます政治腐敗がひどくなる・・・?

 そんなことのないように、一緒にがんばらなきゃ!
2/8
 写真は、うちの区の外郭団体が主催する再就職支援セミナーの案内。区でも失業対策をということで、25〜60歳の区民なら誰でも参加できるようになっています(申込制)。

 このイベントの実施費用の出所は、国の補助金。補助金を受けた区が、区の外郭団体に委託(さらに再委託)して実施するわけです。せっかく実施するので成功してほしいけど、実際の参加者の再就職率はどのくらいになるかなぁ・・・

 先月末発表になった最新の完全失業率は4・9%ということでした。13年ぶりに改善・・・という報道もありましたね。


 でも、これは、(1)現在仕事を持っていなくて、(2)現在就業可能な人で、(3)現在仕事を探している人だけの数値。実際に数字に表れない真の失業の実態はもっと深刻です。

 とはいえ、「お上」が渋谷駅5分のところにヤングハローワーク(しごと館)をつくっても訪れる人も少なく・・・「お上」の就業支援はイマイチという不満の声も強いですよね。

 ヤングジョブスポット(YJS)やヤングハローワーク(しごと館)といえば・・・そう、話題の雇用・能力開発機構。ここは最近スパウザ小田原など雇用保険を原資に造った(大赤字になっている)会館や宿泊施設の整理・処分に忙しいのでしょう・・・

    

 ハローワークは、失業保険をもらいに行く場所に過ぎなくって、もはや仕事を探す場所としての機能は完全に落ちているんですよね。いまのような状況だったら、法律を改正して、もう少し柔軟に対応できるようになったほうがいいと思うんだけどなぁ。

 足立区が特例(特区)で取り組みを始めたけれど、中途半端であまり効果が上がっていないようです。その中途半端さが無駄に終わりませんように・・・
2/6
去年話題になった「おれおれ詐欺」。最近では、さらに巧妙な詐欺が増えてます。

 警視庁によると、昨年1年間の被害総額は約43億円超だったとのこと。都内だけでも10億円近くの被害が出たそうです。被害者の7割が女性で、8割が60歳以上の方でした。

     

 でも、最近は30〜50代の被害者も増えてきているようです。

 たとえば、電話で「お父さんお母さんごめんなさい」と子どもの声で泣き、「おたくの息子が借金を返さないから東京で5〜6年働いてもらう。帰してほしければ・・・」と脅迫するごめんなさい詐欺。会社などに無差別に電話し、たまたま応対した女性に「本社の本部長だ。不倫しているでしょう」と脅迫する不倫詐欺など。くれぐれも注意してくださいね♪
2/4
 昨年スタートした「歩きたばこ」への規制。今月から、さらに路上禁煙地区が拡大されました。

 条例に基づいて啓発活動とパトロールをスタートさせてからというもの、予想以上の効果を上げ、地区内のポイ捨てたばこの数は劇的に減少しました(→2003年11月18日の日記へ)。

 問題は、これをどのように維持させていくか、ですね。パトロールを止めたら元に戻ってしまった・・・というのでは意味がないですし。

 ただ、完全に歩きタバコやポイ捨てを撲滅するためには、パトロールを強化するだけじゃなくて、立ち止まって喫煙できる場所をもう少し確保することも必要・・・との意見の大きさも日に日に強く感じるようになってきています。

 都内は道路事情が悪いので、実際には駅か商店街の一角しか設置できそうなところはないのですが、そうは言っても、どこでも簡単に設置できるわけでもないし・・・この問題はまだまだ今後も検討課題が残っています。
2/2
 東京都でも、深夜帯に小中学生を連れ歩いている大人(保護者の承諾を得ない深夜外出に同行している大人)に罰則を科すことになりそうです。

 ちなみに、東京都では横浜市長さんが提案していた保護者への罰則規定は見送りになるようで、「努力義務」程度に落ち着くみたいです。

     

 今回の条例改正では、成人向の本の包装義務化や、深夜立ち入り制限施設の拡大(漫画喫茶・ネットカフェ・カラオケボックス)も盛り込まれる模様。成人向けの本やビデオの自動販売機に24時間稼働の年齢識別装置をつけることも完全な義務になるみたいです。

 でも、それじゃぁ、お酒やたばこの自動販売機は、どうするんだろう?こちらは自主規制のまま?こちらの自主規制も骨抜きになっているといわれて久しいわけだけど・・・??

 やっぱり政治的に大きな影響力をもっている業界への配慮なんだろうなぁ。


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