:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2005年4月版】 政治家妻みゆき

04/29
 写真は、うちの区の科学館です。

 風変わりな建物になっているのは、かなり大きなプラネタリウムがあるからです。

 得難い施設なのだけど、最寄り駅から離れているため(徒歩約20分)、あまり訪れる人のいない施設です。

 まず、日曜祝日に開いてないんですもの。プラネタリウムといっても、ほとんど投影されてないし・・・

 以前、古いとはいえ立派な講堂があるのに、その講堂が年間18日(18回)しか使われてないのはもったいない・・・という意見が議会から出たこともありました。せっかくこの周囲を「科学と自然の散歩みち」として整備しても、肝心の科学館がこれでは・・・

 ちなみに、この科学館の名誉館長は、ノーベル賞を受賞された小柴昌俊先生になっていただいています。また、館長も、このほど民間から公募で選ばれました。お金もない中で科学館の改善をしていくのは前途多難だけど、重要な懸案の一つです。
04/27
 うちの区で、個人情報の紛失事件が発生・・・
「えっ?また?」と思われるかもしれません。

 たしかに、昨年秋に発生したばかりだったんですよね・・・。(→2004年10月9日の日記へ)

 なんでも、先月(3月12日)、うちの区の保育園で「児童票」の一部が紛失していることが判ったのだそうです。この間、一生懸命探したものの、発見されず、3月31日以降は警察とも相談の上、4月14日になって正式に被害届を出した・・・のだそうです。

     

 紛失した児童票は、1歳児16名と2歳児7名の分。子どもの健康記録や指導概要などが記載されており、センシティブな個人情報が満載です。

 それにしても、もう1ヶ月以上も前の話だし・・・さすがに今日の新聞報道では、区の対応の遅れを非難する声があると書かれていました。 ちなみに、関係保護者に連絡したのは25日のこと。全議員に通知されたのも、昨日26日のことでした。

 たしかに、4月の人事異動を挟んでいるし、ヘンな話ではあります。しかも、今度の事件の場合は、必ずしも不特定多数が入り込むわけではない場所で発生したわけで・・・
04/25
 昨日は市町村合併に伴う「ミニ統一地方選」でした。

 ふつう「統一地方選挙」というと、4年に1回行われる地方選挙の集中日のことを指します。たとえば、2003年の統一地方選のときは、東京23区のうち、21区で区長and/or議員の選挙がありました。

 統一地方選は、戦後、新しい地方制度のもとで、いっせいに地方選挙がスタートしたことが今日まで尾を引いている現象です(地方政治家の任期は全員同じだから)。途中で議会が解散してたりしていない限り、選挙の日付も毎回同じになる、というわけですね。

 今回は、新たに市町村合併で誕生した36市で新市長が選出されました。2003年の統一地方選で誕生した市長は123人だったから、まさに「ミニ統一地方選」というわけです。

     

 ちなみに、新しく誕生した36市の市長のうち、なんと3人の市長が無投票当選だったそうです。合併しても、事前調整型の談合構造は、ぜんぜん変わらないんものなんですね。

 でも、無投票って、選挙の洗礼を受けていないのと同じように見えてしまいます。選挙活動や投票をすると、街が二分して「しこり」を残すとか、無投票ならお金もかからないのでいいという意見もあるけれど、「投票で選ばれてこそ政治家」だと思うのですが・・・
04/23
 大規模なシステム障害発生!うちもやられてしまいました・・・

 ご存じのように、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」が午前中に配信した更新プログラムが原因で、パソコンの処理速度が非常に遅くなる(事実上動かなくなる)システム障害が発生しました。

 報道によると、トラブルが多発したみたいですね。土曜日だったのは不幸中の幸いだったとは思うけれど、今度は月曜日が怖いですね・・・

 うちにあるパソコンの一部にも、このソフトを使っています。突然、動かなくなって焦りました。さまざまな対策を試みても上手くいかなくって、危うく再インストールするところでした。

 幸い、別のウィルスソフトを使っていたパソコンがあったので支障は最小限にとどまったけれど、さすがに「私の土曜日を返して〜」って言いたくなってしまいました。

 それにしても、「ウィルス」が直接の原因ではなくて「ウイルス対策ソフト」が原因だなんて・・・ウィルス対策ソフトの対策も万全にしておかなくては、と痛感させられましたね。
04/21
 うちの区で、エイズ即日検査(HIV即日抗体検査)がスタートしました。検査した日のうちに、すぐ一定の結果がわかるのは、とっても画期的です♪

 これまで保健所のエイズ検査は、結果が出るのに最低でも1週間はかかるのが通例でした。検査を受けた人は、結果を確認するために、再度出頭する必要があったわけです。


 でも・・・検査後1週間も経ってしまったら、面倒で行かない(怖くて行けない)みたいで、再受診しない(検査結果を聞きに来ない)陽性患者も少なくないそうです。

 これまで陽性の人がそのまま放置されてしまっていたことを考えたら、多少雑な検査でも、即日で一定の結果を出すのは正解!だと思います。

 ちなみに、これも4月17日の日記で書いたのと同じく、NPOからの事業提案制度の中で採用されたものです。

 HIV感染者は年々増えていて、去年東京都に報告された感染者数は、過去最高とのことです(参考→東京都福祉保健局のサイト)。検査は無料・匿名で受けることができるので、不安のある人は、すぐに受けに行ってくださいね。
04/19
 ソメイヨシノは散ったけど、いま八重桜が満開です。

 左の写真は、うちの区内のワンシーンですが、八重桜がケヤキ並木の間に等間隔に並んでいます。この時期、緑と桜の美しいハーモニーを楽しむことができます。

 いま、全国的に寿命を迎えて痛みの目立つ桜が増えているみたいです。

 今年は、戦後60年だけど、ソメイヨシノの健康寿命も60年程度のようで・・・管理が悪いと簡単に病気が発生するようになっています。

 幸い、写真の八重桜はまだ若いし、よく管理もされています。でも、区内には高齢となった桜が出てきています。ヒトだけでなく、桜の高齢化もまた深刻です。
04/17
 厳しい財政難もあって、お役所仕事の民営化などが進んでいます。

 うちの区でも、平成19年までに区の仕事の5割を民営化・民間委託・民間との協働等で実施していくことが目標になってます。

 その具体策の一つとして、たとえば、うちの区では「NPO等からの事業提案制度」が発足しています。民間の立場で、自ら実施可能な公共の仕事を逆提案してもらうわけです。

 この制度は、お役所仕事の非効率を改善するための制度なので、いちおう広く門戸が開放されています。かなり画期的な制度なので、やる気のある人は注目です!

 写真は、区立公園内の運動場。

 ご覧の通り天然芝のグラウンドですが、今年から、地元のサッカークラブ(区内のNPO法人)が、低コストで芝の管理を請け負っています。これもNPO等からの事業提案制度の活用例(第一号)のうちの一つです。
04/15
 今年の夏は東京都議選があります。

 6月24日(金)告示で、7月3日(日)が投票日です。

 うちの区は乱戦みたいで、いろいろな方が立候補表明され、活動されています。でも、なかなか盛り上がりませんね・・・

 いま、国と都道府県の間で、地方分権の進め方をめぐる議論が続いています。それと同じように、東京都と東京23区の間でも、役割分担や共通財源の使途をめぐる議論が続いています。議論の中には、日常生活に深い関係のある話題も多いです。

 都議選って関心が低いけど、今年は争点のある重要な選挙だったりするんですけどね。
04/13
 今月から、うちの区のゴミ収集時間が早くなった話は、3月28日の日記に書いたばかりだけど、さっそく、いろいろなご意見をいただきました。

 出勤時間より早く収集される地域は、それほど多くないようだけど、やっぱり出てきたのは「朝早くするより、夜に収集できないの?」という意見でした。

 すでに駅周辺などで夜間収集はやっているんだけど、全地域を夜間に収集するのは課題が多いんですよね。うちの区内のほとんどは住宅街だから・・・

     

 そんな話をしていたら、区内で連続放火事件が発生しました。放火時間は深夜帯。ゴミ集積場など、約50分の間に8件も連続して火を放たれてしまいました。

 うちの区内は道路も狭いので、路上放火であっても、場所によっては住居に燃え拡がる可能性は否定できないです。全区域に夜間収集を拡大することは、リスクが大きすぎると思います。
04/11
 学研ムックの新刊「500円でわかるブログ」が、このページの姉妹編blogである わたしの台所日記を紹介してくださいました。

 話題のホリエモン(堀江貴文ライブドア社長)、橋本大二郎高知県知事、ヤクルト・スワローズの古田敦也選手、テリー伊藤さん・・・などと並んで、ご紹介いただきました。

 おかげさまで、いまでは多くの方が訪問してくださるようになり、長期間にわたってブログ・ランキングの上位に位置させていただいています。本当にありがとうございます。

 ちなみに、リアルな声の中で、最も要望の多かった声は、
「ダイエット・メニュー」でした。今年の課題かな?

 学研のコンピュータムック「500円でわかる」シリーズは、数あるコンピュータ入門書の中でも、最も値段が安いシリーズです。ビジュアル解説&フルカラーと非常に読みやすいので、本屋さんで見かけたら、ぜひ確認してみてくださいね。
04/09
 ヘルメットをかぶっている子どもが増えたような気がしません・・・?

 自転車を運転しているときに転倒し、同乗している乳幼児が頭を打つケースが多いことを憂えた政治家が、いわゆる「ママチャリ法案(道路交通法改正案)」を提出し、ヘルメットの着用を義務化することを提案しています。

 なるほど・・・と思っていたら、うちの区は、これに便乗して、2歳児の希望者すべてに、幼児用ヘルメットの無償配布を始めると発表したわけです。

 タダで配る自治体は全国初になるので、マスコミに注目されると思ったのかもしれないけど・・・なんだか腑に落ちない政策だなぁと思ってしまいました。

     

 たしかに、自転車の補助いすに乗せられた乳幼児の事故は、10年間で約2.2倍に増加しているとのことです。その対策をするのは、とっても大事なことだと思います。

 でも、なぜ2歳児だけなんだろう? 3歳児は危なくないってことなのかなぁ。東大のお医者さまの調査では3歳児も2歳児と同じぐらい危ないという結果が出てるみたいなんだけど・・・

 区によると、ヘルメットの効果や普及を促す「モニター」で「調査目的での配布」を理由にしているけれど、実際には「全国初の実施」と報道されることが重要だったみたいです。

 でも、今年の2歳児だけが無償で、それ以外が対象外になるのは不公平じゃないか・・・なんて怒り出す人はいないのかな?みんな同じように税金を払っているんだけどなぁ。

 ちなみに、2歳児の数は約3500人。お金は前年度予算の残りを流用するんだとか(700万)。でも、全体的にはお金が余っているわけじゃないのに、こんな言い方をされると、それはそれで予算が足りないところの人が怒りそう・・・

 お役所がするべき仕事は、特定の人だけにヘルメットを無料で配ることではなくて、事故が起こらないような道路補修に努力することのような気がするのだけど。こんなことをしていたら、税金は高くなるばかりで、大きな政府が永遠に続いてしまいます。
04/07
 うちの区内(りそな銀行の出張所)で、強盗未遂事件が発生しました。

 犯人は男性。おもちゃの拳銃のようなものを突きつけて現金を要求したそうですが、犯行は未遂に終わり、現在逃走中とのことです。

 ただ、このような大きな事件は目立つけれど、実際には区内の犯罪は確実に減少傾向にあります。でも、このような目立つ強盗未遂事件や校内への乱入事件が時折発生するので、まだまだ「安心できる水準ではない」という声をいただくことが多いです。

 そんなこんなで不安を感じる人が多いというのに、実際にはそれでもまだ戸締まりやカバンの持ち方が隙だらけの人も多いようです。なかなか耳の痛い指摘ですね・・・。
04/05
 最近公務員の好待遇ぶりがよく報道されてます(たとえば→3月6日の日記へ)

 これまでも問題視してきた立場からみると、報道はいまさらのような気もするけれど、大きく報道されるようになったのは、世相・経済環境の厳しさの表れなのかもしれません。

 さて、今度は、渋谷区が話題になっていました。

 渋谷区では、お役人さまの私的な旅行宿泊の費用の一部を公金で助成していたそうです。ちなみに、その総額は年間約1億2,670万円だったそうです。

 官民問わず、保養所などを利用する際に格安で利用できたり、各種補助金が出る制度は、結構どこにでもあります。

 ただ、お役人さまの場合は、いまどき珍しい終身雇用が保証されているうえに、大企業並みの福利厚生や退職金が受けられるから、何かと叩かれてしまうんだろうと思います。労働組合が強い組織で働いている人の待遇って本当にスゴイもんね・・・

     

 ちなみに、地方議員には、本来このような福利厚生制度はないです(サラリーマンじゃないから当然なのだけど)。

 要するに、もともと労働者じゃないので、定期検診を含め、労働者に特有の福利厚生制度そのものが制度設計されてないわけです。

 ただ、報道によると、その自治体独自orお役人さま向けの制度を使って、格安で観戦できる東京ドームの指定席やコンサート・チケットを購入していたり、お役人さま向けの定期健診を受けたりしているケースはあるみたいです。

 でも、お役所が、公金を使って、ルール(条例や規則)に定められていないサービスを提供するのは、良くないことだと思います。
04/03
 うちの区で、学校給食の調理業務を民間人の方にお願いしはじめて4年になります。

 公務員調理員さんの退職に合わせて、その範囲も拡大されるようになり、いまでは全体の約3分の1の学校において、調理業務を民間に委ねることができました。
 給食調理員(常勤公務員)の1人あたり人件費は年間800万超になっています。だから、その数を大きく減らしてきたことは、高く評価しても良いことだと思います。今日では一般公務員の生涯年収は2〜3億円なのだから、お役所こそリストラが必要です。

     

 ちなみに、公務員調理の時代には「食器の数が増えると洗うのがたいへんなので、メニューの工夫で皿の数を減らす」といった現象が発生していました。

 民間調理になって、1回に使用できる食器の数が増えたり、箸とスプーンの併用も可能になりました。また、多様化給食の回数も増えています。もちろん、まだまだ課題も多いから見直しをしていく必要はあるけれど、評価できるところは評価すべきと思います。
04/01
 新年度がスタートしました。今年度も変化が目白押しです。

 日常生活に関係深いところだと、以下のような変化に注目してます。

新銀行東京のサイトに飛びます。
ペイオフの全面凍結解除
東京都が「新銀行東京」を開業
オートバイの二人乗り 高速道路で原則解禁
改正迷惑防止条例・ぼったくり条例の施行(東京都)
個人情報保護法の全面施行
e-文書法(民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律)の施行
改正行政事件訴訟法の施行
「静岡市」など平成の大合併で44市町が誕生

 ちなみに、うちの区のレジ袋税(環境目的税)は公布されてから3年以上も経つのに、全く施行される気配もないです・・・。さすがに今年は決着させないといけないですね。


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