:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2006年5月版】 政治家妻みゆき


5/29
 残留農薬に対する規制範囲が拡大されます(ポジティブ・リスト制度/5月29日〜)

 食べ物に含まれる残留農薬については、規制対象が限定されていました。

 このため、規制対象にリストアップされていない農薬等が食品中に残留していても、規制基準がない以上、販売を禁止することはできませんでした。

 今回スタートする「ポジティブリスト制度」の導入によって、規制の対象は、すべての農薬等とすべての食品に広がるんですね(改正食品衛生法)。

 現在までのところ残留基準が定められていない農薬については、国際基準などを参考に暫定基準が設定され、参考になる国際基準等もない場合には一律の基準(0.01ppm)で規制されることになっています。

 というわけで、今後は一定の基準を超えるものは、原則としてすべて販売禁止になります。もちろん、規制は加工食品にも及びます。はじめて暫定基準を決めるにあたっては、直前までかなり混乱があったみたいだけれど、とにかく第一歩を踏み出しました。

 ただ、食べ物も大事だけれど、家庭で使う殺虫剤や街路樹の管理に使う農薬等に対する法規制も強化が必要だと言われています。かつて化学物質過敏症と疑われる「杉並病」が話題になっただけに、これも無関心ではいられない課題の一つです。
5/27
 公立学校の人事権は、都道府県が持っています。

 うちの区の区立小中学校の場合も、区立の学校でありながら、なぜか人事権は東京都の教育委員会(都教委)が握っています。

 このため、たとえば「教師を変えてほしい」といった要望があっても、なかなか迅速に対応できないという矛盾を抱えてきました。

 これは民間でも同じだと思うのだけど、人事権を持つ人に頭が上がらないのは自然なことです。区立校の先生も、専ら区立校にしか勤務しないのに「区の教師」という意識(アイデンティティ)がなく、「東京都公立校の教師」という意識のままななわけです。

     

 報道によると、2008年には「中核市」に学校教員の人事権を委譲する方向性で議論が進んでいるようです。中核市になる条件は、人口50万人以上か、人口30万人以上で面積100ku以上の自治体なので、本来人口52万人のうちの区は資格十分なのだけど・・・

 不幸にして、うちの区は、法律的には東京23区(特別区)という位置づけなので、中核市になることはできません。だから、せっかく人口要件を満たしていても、今後も教員の人事権はないまま・・・
5/25
 この時期恒例の駅前放置自転車の現況が発表になりました。

 おかげさまで、うちの区内の駅はワースト10にノミネートされることはなく、ほっと安心しました。関係者のみなさんのご協力のおかげと深く深く感謝です・・・

 ちなみに、うちの区の某駅は、2年前の調査で「放置台数の多い駅」の第3位となっていました。

 当時はノミネートの常連だった赤羽駅や蒲田駅を抑えて堂々の3位になってしまったので、一際ショックも大きいものがありました・・・。

 東京都全体でも、駅前放置自転車の数は過去最低に。過去最高だった平成2年の結果(24万台)の半数以下になりました(11万台)。予算を割いてきただけのことはあるけれど、「バイクの放置を見逃しているじゃないか」という厳しいご意見もいただいてきました。

 というわけで、うちの区でも、まもなく原付バイク対策(駐輪場整備)が始まります。効果があるかどうかは未知数だけど、無対策状態から大きく前進することになります。
5/23
 最近、各種世論調査の回答率が目に見えて落ち込んでいるそうです。

 先日も、去年実施された国勢調査の結果が話題になっていたけれど、過去最低の回収率になった(東京都の未回収率は11.3%)とのこと。2000年調査の未回収率は5.9%だったので、ほぼ倍増していることになります。

 国勢調査も、各種世論調査も、回答する階層が固定化されてしまうと、調査の信憑性に疑問符がついてしまいます。いまの方法のままでは壮大な無駄なのかもしれません。かといって、調査を完全に廃止するわけにもいかないわけで・・・

 それにしても、国勢調査の評判は悲惨です(→2005年10月12日の日記などへ)。

 うちの区でも、未回収率は約20%と非常に高い水準にあります。うちの区でも、総務省に国勢調査廃止の検討を求める要望を提出しています。

 ちなみに、都内でもっとも未回収率が高かったのは中央区の30.3%とのことです。大阪府の中央区は、さらにその記録を上回り33%。それでも、この調査を基準に交付税交付金や議員定数を決めるのでしょうか・・・
5/21
 少子化の影響をもろに受けているのが、学校の部活動だったりします。

 うちの区内でも、第一次の学校統廃合が議論されているけれど、その過程の中で、改めて実情を確認してみて考えさせられるのが体育の授業と部活動の実情です。

 学校の規模が小さくなりすぎてしまうと、体育や部活動の成立・活性化に大きな影響があることがよーくわかります。

 構成人数が少なすぎると、集団競技の場合、とくにマンネリ化してしまうわけで・・・いつも同じメンバー間だけで対戦をしていても成長はしません。なかでも格技の場合には、体格差の大きい者同士で対戦を続けるのは、どうしても限界もあります。

 部活動の場合は、あくまで自主任意活動であって、実施の法的根拠はないなんて言われてしまえば、たしかにそういう側面はあるかもしれません。

 しかし、東京の子どもの体力低下が深刻化する中、少なくとも体育の授業のあり方を真剣に考えることは非常に重要な視点のひとつ・・・いまだからこそ、手遅れになる前に対応を考えなければならないテーマだと思います。
5/19
 写真は、うちの区にある大型スポーツセンター。

 10年ほど前に区境に誕生したものなのだけど、かねてから「施設が立派なのに経営努力が足りない」と指摘されてきました。

 そんなスポーツセンターに民営化方式(指定管理者制度)が導入されて1ヶ月。施設を利用した人の話によると、施設内の雰囲気も少しオシャレになり、対応も親切になったと評判も上々です。

 施設の管理運営は、大手のフィットネス・クラブと早稲田大学が創設したNPO法人が行っています。

 これまで管理を担当していたのは、区役所が100%出資して設立していた外郭団体でした。こういうところに対して安易に馴れ合い的に管理を委ねなかったことは、大いに誉められるべきことだと思います。

 左の写真は、このスポーツセンターの折り込みチラシ。従来とは異なり、民間のノウハウを活かして、とってもセンスがよくなりました。

 予算審議の段階では、従来よりコストが1割程度削減できる見通しとのこと。初めてのことなので、まだまだ山あり谷ありだと思うけれど、まずは上々の滑り出しのようです。
5/17
 議会活性化ランキングによると、うちの区(議会)の順位は70位台でした。

 とはいっても、東京23区内では栄えある第1位!なのだけど、全体的な順位としては中位レベルで、あまり喜べない結果でした。

 このランキングは、開かれた議会をめざす会の調査・評価によるもの。関東地方約180の地方議会の中での順位です。評価方法にはいろいろな考え方があったと思うのだけれど、議会評価のパイオニアとして、一石を投じた意義があったと思います。

 評価の観点として、「公聴会をしたことがありますか」「傍聴者に会議資料を配付していますか」「議員の再質問に回数制限がありますか」「議会事務局に法規担当がいますか」「議会中継放映をしていますか」といったような設問が。うちの区はどれも×です・・・

     

 うちの区でも、議会改革に関する検討組織が立ち上がって検討が進められているのだけど(→ 2005年11月12日の日記などへ)、予定されていた中間報告は「第一次報告書」と名前を変え、現在は検討課題の第2段階の整理が行われている段階です。

 次回調査ではランキングが上がるといいんだけどな・・・。
5/15
 フードチェッカーって知ってます?

 最新の「食生活チェックシステム」のことなんだけど、バランスのよい食生活を送っているのかどうか分析してくれるスグレモノで、最近各地で活用されています。うちの区でも、保健所が特設サイトをオープンさせました。

 現状分析だけでなく、理想の食生活と比較しての「増やしたい食品」「減らしたい食品」など食生活へのアドバイスも。簡易式にしてはなかなかグット。全68の質問に答えると、結果が表示されるようになっています。

 ちなみに、私は管理栄養士の免許を持っているので、1日に自分がどのくらいのカロリーを食べているか日々概算でだいたい把握しているのですが、フードチェッカーの結果は、それにかなり近いものでした。もう、これで管理栄養士いらずです(笑)

 厚生労働省の発表によると、筋梗塞や脳卒中などを引き起こす恐れがあるメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の人は、全国で約1,300万人もいるそうです。その一歩手前の予備軍も含めると、その数は約2,700万人とも。

 内臓脂肪はつきやすいものだけれど、「つきやすく減りやすい」というのも特徴です。適度な運動規則正しい生活バランスの良い食事に気をつければ、内臓脂肪は減らすことができるので、酷くなる前に生活改善しましょうね。
5/13
 東京都内の公衆浴場(銭湯)入浴料金が値上げされることになりました(上限統制額)

 予定では大人のみ400円→430円になります。

 算定結果では35円の引上げが相当との結論だったみたいだけど、経営努力への期待を込めて実際の上げ幅は30円に止まりました。

 上限引き上げは6年ぶりなのですが、主燃料である重油が原油高の影響で高騰しているので仕方ありませんね・・・。

 店頭表示されているガソリンの価格を見ても、表示額は右肩上がりに。インフレ襲来の幕開けムードがむんむん漂っています・・・

 ちなみに、たばこ税も、健康増進と財政難の影響を受けて、7月1日から増税に。都内の銭湯でも、来月から全国で初めて全面禁煙を実施する予定もあるようです。

 うちの区内でも、各銭湯で、施設改修やイベントの実施など、従来にはなかったようなサービスの向上が図られるようになってきています。地域の銭湯も時代の流れを受けて変革の時を迎えてます。公衆浴場に対する法規制のあり方も再検討が必要かもしれません。
5/11
 うちの区の新公会堂のオープンが迫り宣伝が盛んになってきました。

 今週末も、うちの区の新公会堂の「オープニング記念祝典」が開催され、一部で盛り上がりをみせているようです・・・

 区内や隣接区には、左の写真のようなラッピンク・バスが走っています。

 区営バス(すぎ丸)のほか、関東バスや京王バスの一部も、このようなラッピングが施されています。

 ホール経営って稼働率が100%でも黒字にはできないから、うちの区の負担を考えると、先が思いやられるのだけど・・・

 新公会堂の正式オープンは6月1日。ただ、先行して、さまざまなイベントが催されていて、施設の見学も行われています。豪華だーと感動している人も多いようです。そりゃあ、そうですよ。うちの区が変動金利で膨大な債務負担を抱えたんだから・・・

 その一方、お隣の区では、全国に名を馳せている駅前コンサート・ホールの解体を検討しているようです。中野サンプラザのような地域のシンボル施設といえども、状況判断としては「背に腹は代えられない」ということなのかもしれません。
5/09
 最近駅舎の再開発が盛んになってきました。

 南北自由通路の開設で交通が便利になったり、エレベーターやエスカレーターが増設されることで、少子・高齢社会に対応した駅舎に変化してきました。

 また、再開発と同時に、駅舎内に鉄道事業者の系列の店舗が出店したり、ちょっとしたショッピング・センターができたりと「駅ナカ」ビジネスも盛んになっています。

 コンビニ、書店、クリーニング、お総菜屋、パン屋さん・・・利便性は大きく向上しました。

 しかし、駅が便利になるということは、駅前周辺のお店にとっては、死活問題でもあります。うちの区でも、「駅ナカ」ビジネスの余波を受けて、売り上げ減や閉店を余儀なくされたケースも出てきているため、さまざまな受け止め方が出てきています。

 時代の流れといえば、それまでかもしれないけれど、関係者からは「競争がアンフェアじゃないか」という意見が以前から寄せられていました。

 問題は、「駅ナカ」系施設の固定資産税評価が周辺に比べ格安になっていること。

 鉄道事業という公益性の高い仕事においては優遇されて然るべきという意見もある一方で、最高の立地なのに最安の税負担なのでは、周辺とのバランスが悪すぎる・・・というわけです。

 不公正な税制を放置することで、このようなアンフェアな競争を助長しているのは問題なのだけど・・・東京23区の場合、全国で唯一、例外的に都道府県が固定資産税を握っているため、改革のスピードが遅く、課題がさらに複雑になっているわけです。

 固定資産税というのは、本来的には市町村税なのだけど、東京23区だけは例外扱いになっています。このため、ごく身近な地域の問題なのに、こんなことすら権限を発揮することができないわけで・・・

 いつまでも例外が例外のまま生き残っていることに、もっと怒るべきだと思うのだけど、都も、区も、何年も何年も課題の先送りを続けてしまっています。。。
5/01
 ゴールデン・ウィーク真っ直中です。

 今年は各界各層で4〜5月に大きな変化が押し寄せました。その影響で、ゴールデン・ウィーク前は大忙しだった方も多いと思いますが、みなさん、いかがお過ごしですか?

 写真は、うちの区内でも有名な「こいのぼり」。先日紹介した「科学と自然の散歩道」「科学館」の近くにあります(→4月3日の日記へ)

 連休中は、台所日記でお楽しみください♪


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