:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2004年12月版】 政治家妻みゆき

 12/28 企業・官公庁の多くは、いちおう今日が仕事納めですが・・・

 一昨日に発生したスマトラ沖地震(津波)は、スリランカなどで国家非常事態宣言が発令される大惨事となってしましました。この100年間の中でも屈指の規模ということで、とても心配しています。

台所日記へ  その影響で、休暇どころではない方も増えていますが・・・すべてのみなさんのご無事を心よりお祈りしています

 それにしても、今年は地震・台風・津波・火災・テロ・戦争・食中毒といったような事件が多発した一年でした。来年に持ち越された課題も多いけれど、なんとか新年には解決できますように・・・
12/27
清掃工場  お役所の発注する環境調査の入札をめぐり、参加業者が談合を繰り返していたことが分かりました。

 うちの区は、清掃施設をはじめ、数多くの環境調査を実施(調査委託)してきた立場にあります。

 発覚は1999年に引き続き2度目です。こうした問題は、日ごろ入札改革の必要性を強く主張している うちのひとにとっても、大きな関心事のひとつなので、いま調査を進めています。

 ちなみに、全国の自治体が発注している大気・水質・土壌汚染に関する環境測定分析業務の市場規模は、年間約450億円にも上るそうです。

    

 ダイオキシン測定の場合でいうと、近年、新規参入の拡大などによって、測定業務1件あたりの価格は、50万円前後から20万円程度にまで下がってきています。今回のケースでは、これに対抗(高値を維持)するために、入札前に事前調整を行っていたようです。

 「談合は必要悪」とか「競争は安かろう悪かろうを生む」っていう反論もあるけど、でも、
日本の法律は、以前から、そんな業界内のルールは認めてないんですよね・・・

 税金のゆくえは、フェアな基準で決定されるようにならないと、本当に真面目に努力している人が報われない歪んだ社会になってしまいます。ダンピングについては別の手段で正す方法があるし、法令で認められていない種類の「談合」はやめましょう・・・
12/25
イルミネーション  クリスマス一色の中ですが、今年も警視庁の年末特別警戒が始まっています。

 とくに東京都内の「体感治安の悪化」が指摘される中だけに、週末の昨日は約24,000人(全警察官の57%)で警戒にあたったとのことです。

 ところで、110番通報の受理件数も、近年では大きく増えているそうです。

 110番は緊急時の連絡先。ところが、寄せられる110番通報の中には、警察活動と直接関係ない通報も少なくないようで・・・通報する側も注意しないと、警察官が本当にすべき仕事に専念できなくなってしまうばかりだったりします・・・
12/23
 うちの区の「学校発・元気高齢者いきいき計画」が、いま内閣(首相官邸)が推進している地域再生計画の認定を受けました。

 「地域再生計画」とは、各地域が自主的に取り組もうと考えている地域の活性化策について、「縦割り行政」の垣根を越えられるように、規制緩和を進める計画。首相官邸が各省庁の抵抗や縦割りと対決しながら進められている新しい改革プランです。

 全国的にも、「縦割り行政」を越えて、いろんな計画が認められはじめています。でも、なかには補助金狙いの安易なものもあると厳しい目が向けられていることも事実です。うちの区のは補助金狙いとは違うけど、批判の対象にならないように頑張らないとね・・・・

    

 うちの区の「学校発元気高齢者いきいき計画」は、元気な高齢者やこれから地域に戻ってくる「団塊の世代」を巻き込んで、新たな地域社会活動を創造していこうというもの。そのときに、地域に身近な「学校」の存在を生かすことが計画の主眼になってます。

 うちの区では、かなり早くから、区立校の余裕教室を通所介護施設に転用し、その運営を地域の高齢者などが運営するNPO法人(介護保険事業者)に委託・民営化してきた実績があります。その成果が上手に活用できたらいいな、と思っています。
12/21
 冬至です。冬至かぼちゃ食べました?

 でも、冬至といっても、東京では毎日12月とは思えない気温が続いてますよね・・・

 暖冬は、冬物商戦やスキー場経営などにマイナスの影響を与えています。でも、その一方で、新潟県中越地震で住居に支障が発生した被災者のみなさんにとってみれば、それが「不幸中の幸い」となってきたケースもあります。

 暖冬といっても、影響は人それぞれ。スキー・スノボに行きたい人にとっては、ある程度寒くならないと雪が積もらないので困るし、逆に雪や寒さに悩まされる立場になってみると、生活上、暖冬は歓迎ということになるし・・・

 そんな具合で、要望や期待はケースによって人それぞれ。地域の方が行政や政治に対して何を求めるかも、みなさん千差万別なんですよね。すべての方を満足させられるような解決方法というのは、なかなかないわけで・・・今年も、課題が多かったなぁ。
12/19
「防犯カメラ条例」施行  うちの区では、この数年来、その年「特に記憶に残る事柄」
10件選んで、10大ニュースとして発表するようになりました。

 今年は、うちの区の自治体経営が全国ナンバーワンに選ばれたこと、全国自治体初の「防犯カメラ条例」が施行されたこと、小千谷市と締結したばかりの災害時相互援助協定(直後に新潟県中越地震が発生)などがランク・インしていました。

    

 ただ、これらは、基本的に議員やお役人さまにとって、「特に記憶に残る事柄」なので、一般の方からみると、「こんなの10大ニュースに入れるなよ!」と厳しい意見をいただいてしまうことも。なかなか厳しい意見なので、言葉に詰まってしまいます。

 今年で言うと、うちの区が提起した住基ネットに関する訴訟(国及び東京都を被告として、住基ネット受信義務確認等を請求する訴え)がランクインしていました。う〜ん・・・

 一般公募で選んでるわけじゃないので、このあたりは「ご愛敬」というか、10大ニュースを通じて区政に関心を持ってもらえれば・・・という感じで理解してもらうしかないのだけど、みなさんの今年の10大ニュースは?
12/17
 ディスカウント・ストア「ドン・キホーテ」での連続放火事件が話題になってます。うちの区内にも店舗があるので、とっても心配です。

 ドン・キホーテ店内の通路の狭さや圧縮陳列をみていると、きっとこんな事件が発生するだろうなと思っていたけれど、これほどの大惨事が連続するとは・・・

 ドン・キホーテは、とにかく商品が安くて喜んでいる人が多いお店です。それだけ来客者数が多いのに、あの通路の狭さは・・・以前から消防法をきちんと守っていないことなどもあって、うちの区でも問題視されたことがありました。

    

 ちなみに、ドン・キホーテの第1号店は東京府中店。その後、うちの区内に第2号店が出店してからというもの、各地でいろんなトラブルが発生してきました(その後、2号店は閉店)。うちのだんなさまのところにも、多数の問い合わせがあったことを思い出します。

ドン・キホーテ  ドン・キホーテは、今年の東京消防庁の査察で、合計195件の違反が見つかり、改善命令を出していたとのことです。

 一般に「消防庁の査察は甘い」という批判があるのだけど、それでもこんなに多くの改善命令を出さざるを得なかったんだと思います。消防法のルールの範囲で工夫してくれると良いのだけど・・・。
12/15
 昨日、うちの区で恒例となっている小学生区議会が開かれました。

 小学生区議会と中学生区議会は、一年交替で実施されてます(昨年は中学生区議会が行われています)。毎度のことながら、傍聴席がいっぱいに埋まっていました。我が子や教え子の活躍を「ナマで観てみたい!」ってことなんだろうなぁ。

 それに比べて、本物の議会の傍聴者数ときたら・・・議会制度の黄昏(代議制そのものが制度疲労を起こしていること)を実感させられています(→昨日の日記へ)。

 ちなみに、小中学生区議会は、その昔「子ども区議会」と言っていたのだけど、「中学生に子ども区議会はないだろう」ということで、近年名称が変わりました。そういえば、最近名称・呼称変更になったものって、とっても多いなぁ。
12/13
 各地で「議会の活性化」という名の取り組みが盛んになっています。

 たとえば、(1)演壇を対決型(イギリス型)にする、(2)会議の様子を地域FMやインターネット上に流す、(3)本会議の一般質問を委員会審議のように一問一答形式にする、(4)複数の委員会の開催を同一日時に重ねない・・・といった取り組みが比較的広まっています。

    

 たしかに、傍聴者の立場を考えて議事進行をしているとは思えない、独りよがりな会議って、実は結構多いです。

 とくに「一括質疑」が悲惨です。数本の報告を一気に受けた後、各議員が質疑応答するような形式の場合、それぞれの議員さんの興味に合わせて、話があっちこっちに飛んでしまい、聞くに堪えないような状態になっていることがあります。最初は素朴に驚きました。

 うちのだんさまは、会議の内容を確認するために、事務局に保存されている収録テープを聞くことが多いのですが、そんなふうに自分が内容を確認する立場(傍聴者の立場)になってみると、議会の進行って不親切だなぁと改めて実感するそうです。

 うちのひとの場合は、テープを倍速で聞くことで効率的にチェックしているみたいなのだけど、それでも「一括質疑」の場合には、各々のテーマの質疑が断続的になってしまってチェックしにくくて仕方ないみたいです。

 というわけで、議会運営って、実は、議員側の立場でも、かなり不満があったりするわけです。各テーマ単位で質疑応答を進めていけばいいことなのに、あまり傍聴者のことを考えていない審議って結構多いんです。こういうのは大いに改善すべきと思います。

    

 でも、議会の活性化といっても、最終的には「役者」次第なのかなぁ・・・というのが、わたしの率直な感想です。議会運営の形式だけ変えても、そこに登場してくるのが、これまでと同じ「役者」ばかりでは、実際には何も変わらないと思うんです。

 国会や各地の議会の会議録を読んでいて思うのは・・・同じスタイルで同じ内容の審議をしていても、登場する「役者」さんが変わると、全く変わった展開になることを実感するんですよね。

 だから、同じ役者さんの中だけで、小さな改革を積み重ねることも大事だとは思うけど、結局は選挙制度や議会参加の制度なども一緒に変わっていかないと、根本的な改革にはつながらないような気がします。
12/11
 今年は、有名政治家の結婚報告が多かったですね。

 小渕優子代議士、高市早苗前代議士、後藤田正純代議士・・・・

 少し前まで、政治家の男女の話というと、不倫や離婚ばかりが話題になっていたことを考えたら、時代は変わったなぁと思います。議員の世代も、昔と比べると、多様になってきて、議員になってから結婚する例が増えてきたということなんでしょうね。

    

 ところで、落選中の高市早苗さんのお相手は、同じ森派の山本拓代議士(福井2区)でした。高市さんは、前回、同じ与党の公明党の支援が得られなくて落選されたと言われていますが、今度は強力な後ろ盾(?)を得て、捲土重来の予定だそうです。

 でも、高市さん、お名前はどうするのかな・・・

 高市早苗さんといえば、かなり強硬な夫婦同姓派の議員さんでした。

 政治家が途中で名前を変えるのは、他の職業以上にリスクが大きいし、とっても切実な問題です。現実的なことを考えると、「戸籍は同性・通称は別姓」で立候補されることになるのかなぁ。
今日からこのページをクリスマス・バージョンにしてみました♪
12/09
年末の道路工事。ストップします。  今年も、緊急時を除き、年末の路上工事は実施されない方針が発表されました(国道は15日から。都道は20日から)。

 対象は、東京23区内の国道・都道で車線規制を伴う路上工事。首都高も、年末は工事がストップします。

 道路工事は苦情の多いテーマの一つ(→9月26日の日記へ)
とくに慌ただしい年末の工事には批判が強かったし、こうした流れが定着していくのは嬉しいことですね♪
12/07
 日本人の学力(15歳時点の学力)が、また低下していることが明らかになりました。

 OECDが2003年に実施した国際学習到達度調査(略称PISA)によると、とくに日本人の読解力や数学的応用力について、大きく順位を下げる結果が出ていました。

    

 以前、うちのひとが議会で学力低下問題を積極的に取り上げていた頃は「そうは言っても日本の学力はまだまだ高い」って意見も多かったけれど、今度ばかりは今までのような「ゆとり教育」だけを推進する方向は間違いだったことがハッキリしたと思います。

 文部科学省の方針に振り回されて、それに大人しく従っているうちに、子どもの学力は、どんどん低下してしまいました。義務教育は国家の責任のはずなんだけど、国がほとんど役割を果たさないで利権だけ守ろうっていうのは、時代錯誤のような気がします。

 ちなみに、うちの区では、前回の調査以降、習熟度別の指導など積極的な学力向上策がとられるようになっています。都内でも上位の成績を上げているし(→6月13日の日記へ)、この調子で、真に求められている改革を進めていってほしいな。と思います♪
12/05
23区清掃一部事務組合の管理する清掃工場  ごみの午前中収集が長年の課題になってきました。

 東京23区内では、都から23区側に清掃事業が移管されて以降、一部駅周辺地域などで夜間収集・早朝収集が実施されるようになりました。

 だから、ごみの収集時間は、全体的に早まってはいるのだけど、それでも、収集時間が午後にかかってしまう部分が残っています。 悩みの種でした。

    

 清掃車は1日何往復も収集活動をするのだけど、工場周辺地域との協定もあるので、住宅地のど真ん中にある清掃工場を夜間・早朝に稼働させることはできません・・・。

 だから、すべてのゴミを夜間・早朝に収集するのは無理だったし、コストの問題を含め、考えてみると解決の難しい課題ばかりなのです。

 というわけで、区長さんの公約では「平成15年度以降順次実施」とあったものの、実際には、あまり見るべき成果がないままだったわけですね・・・

 ようやく本格的に取り組みが強化されていきそうなんだけど、根本的な解決は生易しいことではなさそう。労使関係ももつれているし、清掃事業の民間委託・民営化についても、早く本格的に検討できないものかなぁと思います(→10月11日の日記へ)。
12/03
 行政の抱える負債には、いろんな形態があるけど、最近は「隠れ借金」が増えています。「隠れ借金」とは、国債・都債・区債といった形には表れない、隠れた負債のことです。

 うちの区でも、表向きの区債残高は減っているように見えるけど、その代わりに、多額の債務負担行為を設定することで、将来負担する実質的な債務はむしろ増えています。

    

 このほか、全国的に厄介な問題になっているのは、土地開発公社が抱える負債です。

 お役所では、多くの場合、土地を買うとき、自治体の外郭団体である土地開発公社に依頼して、先行取得するという手法がとられています。これが問題なんですね。

 要するに、お役所が土地を買う前に、議会の審議を通していたら時間がかかって仕方がないという理由で、外郭団体(土地開発公社)が、銀行からお金を借りて、議会を通さずに先に土地を買ってしまうわけです。土地の値上がりの激しかった時代に通用していた手法なのですが・・・

    

 ところが、バブルが弾けて、先行取得した土地が暴落。高値で買い取ったことに対する結果責任が問われることになってしまったわけです。

 土地開発公社の借金は、自治体が債務保証をしているので、結局はお役所の負担になってしまいます。議会の正式な議決のないところで勝手に土地を買い、重い支払いだけが残る結果となってしまったのです。

 もっとも、後で文句を言ったところで、土地開発公社が既に土地を買ってしまっている以上、嫌でも、その債務は負担するしかないわけなんですけどね・・・

 こういう土地の買い方は、そろそろ見直しが必要だと思うのだけど、ず〜っとそのまま。今は機動的に買う決断さえすれば、必要な土地を、適切な価格で購入できるとは限らない時代だと思うのですが、結局、議会を通すと面倒なだけなんだろうな、と思います。
12/01
羽田空港  乗降客世界4位・東京23区の表玄関・羽田空港の第2旅客ターミナルが開業しました。

 ボーディングブリッジの数が増えたので、ほとんどの出発便で、乗り継ぎバスに乗ることなく、直接飛行機に乗れるようになるのが嬉しいですね♪

 今回の拡張によって、搭乗手続き時の混雑についても、多少は緩和する・・・といいなぁ。

 でも、本当の問題は、滑走路不足による過密ダイヤが深刻化していることですよね?

 日本と東京がアジアの中心から転落しようとしている原因の一つに空港の能力問題があると言われています。ターミナルをちょっと拡張した程度で解決しない問題についても、もっと早くから積極的に取り組む必要があったはずなのだけど・・・
 たしかに、首都圏に新空港を建設できるような広い土地はないし、海を埋めるにしても、液状化現象など難しい課題があります。建設には1兆円を超える膨大な資金も必要です。でも・・・

 同じ東京23区内にあるとは言っても、うちの区から出かけると空港に到着するまでに1時間〜1時間半もかかってしまうのが羽田空港。そんな近くて遠い空港ではあるけれど、日本と東京の未来は、この空港の問題を抜きにして語れないと思います。


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